…ぴちゃ……くちゅ……

淫らな水音が室内に響く。

レイは絶対に声を出してはくれない。

恥ずかしいのか眉間に皺を作り、手の甲を噛んだりしながら快感を耐えているようだ。

レイの男性器が一段とピクピクし始める。

もうすぐ吐精しそうだ…

まだ使われた事が少ないであろうレイのペニスはシンが思わず『美味しそう』と思ってしまう程綺麗で…

今それは吐精を我慢して涙を流している。

シンはレイのをしごくのを速めるとレイはより一層眉間の皺が濃くなった。

「イきたい?」

シンがそうレイに尋ねる。

震えながらも顔を横に振るレイ。

「あれ〜?おかしいなぁ。レイのココ、もうぐちゃぐちゃで出したい出したいって 言ってるよ」

確かに部屋には水音の水っぽさが増したような音に変化しているような気がする 。

「…言っ……てない…のぞ…き込…む…な…」

しかし、そう言いながらも、レイは喋るのも辛いらしい程に我慢しているのは明白だ。

レイはなんとかやり過ごしたいのか隣にあった枕をぎゅっと抱えてしまう。

「あんまり我慢してると、いざ女の子とするって時に出ないようになるらしいから気を付けてね〜」

恐ろしいことをサラッと言う…

しかしレイの耳には今そんな言葉は入らないようだ。

「後ろまでぬるぬるが伝ってるよ。ほら、もう出しなよ。ね?」

シンはレイのモノを握ると親指の腹で先を優しく撫でる。

「あぁっ…」

不意に撫でられ押さえきれなかった声がレイから漏れた。

「可愛い…」

うっとたりとしたような声でそう言うとシンはそのままレイに口付ける。

「んっ…やぁ……」

レイがもう耐えきれなくなり声をあげた。

始めは触れるだけのキス…

何回か触れるだけのキスをした後にシンの舌がレイの口内を蹂躙する…

その内にレイの舌がシンの舌に絡むような動き…

レイは無意識に自ら腰をシンの方へ擦るような動きをし始める。

もうレイが精を吐き出すのは時間の問題だろう。

シンはいつの間にか自分たちの間に在った枕をどかしていた。

しがみつく物が無くなったレイは、シンの首にしがみついてしまう…

溢れ出たレイの体液を頼りに、シンは人差し指をレイの中に埋めた。

難なくずぶすぶと埋まってゆく。

先ほどからのシンの愛撫やら口づけでかなり柔らかくなっているようだ。

シンが中を少しかき混ぜてやるとレイは一瞬びくついたが、慣れたのか軽く色めいた喘ぎを出し始めた。

「もう一本、増やすから」

予告通りシンが中に入れる指を増やす。

「あっ…やっ……きつっ…」

「レ…イ…っ…」

レイの珍しい痴態に興奮したのか、シンも息を荒らし始めた。

そしてシンは自分の指をレイから抜くとレイはそれに合わせるように切なげな声をあげた。

シンはレイに自分自身を入れる。

「痛っ…」

レイが痛みに顔を少し歪めたがシンにいたわる余裕は無く…

レイを構うことなくシンは腰を動かしてしまう。

「痛…っ…ぁ…気持…ち悪…い……」

いくら解されたと言っても痛いのと、挿入された異物感にレイは顔を歪めた。

しかし、本人の意志とは反してレイの孔は中のシン自身を絞め、シン自身を受け 入れようとする。

「きもちいい…」

内壁の暖かさと締め付けがシンに吐精感を感じ始めた。

次第にシンの腰の動きが速くなる。

「あっ…やめっ……シ…ン………」

レイの躯に夢中になっているシンにレイの言葉は届くはずもなく……

「んっ…」

「あぁっ…」

シンが吐精し、中に暖かいモノを出されたせいてレイまで吐精してしまったのだ った。

そしてまだ息がようやく整い始めたシンは涙に濡れたレイの顔に優しく頬摺りをする。

「レイ…ごめん……無理矢理みたいで…」

泣かしてしまった罪悪感でもあるのか、シンはレイの目を見ないで謝る。

「本当に嫌なら蹴ってでも抵抗してる…」

始めこそは少し逃れようと抵抗したもののレイはあまり激しい抵抗はしなかった 。

気が付けば甘いような、酸っぱいような感覚に犯され、痛みを感じ、それでも殴る蹴るの暴力でシンを止める気にもならない。

そんな感じだったのだ、レイは。

本人でも分からない不思議な感覚。

そしてレイは、ふとある食べ物を思い出した。

「…………苺…」

「苺?」

俗にカマクラとか呼ばれるケーキみたいなデザート。

これでもかと言うぐらいのクリームの中で苺が包んであるもの。

見た目がクリームだから甘いと思い覚悟して口にしたら中の苺が酸っぱくて驚いたが少しそんな不思議な感覚を楽しんでいた。

レイはその不思議な感覚を思い出したようだ。

そしてレイは心の中で思うのだった。

シンがカマクラなのだと。

外見は可愛らしいのに中身はかなり激情家……

そのアンバランスが少し気になるとも……

そしてレイ自身が覚悟して食べられる羽目になると言うことも…

気持ちいいなら良いけど痛いのは嫌程度の思考しか浮かばなくなったレイはそのまま微睡みに落ちていくのだった…

=end=





**あとがき**
初シンレイの裏。シンがガキですね。
まぁシンだし。
生クリームで包んだ苺のケーキってかまくらって名称でいいのかな?
知ってる方居たら教えて下さい(苦笑)
2005年1月24日